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人気芸能人である、おぎやはぎの矢作さんや、安田大サーカスのクロちゃんが、ラジオ番組やテレビ番組で睡眠時無呼吸症候群治療のCPAPを愛用していると判明し、大きな反響を呼びました。
大人気のお笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作さんが、重度の睡眠時無呼吸症候群であると診断されて、CPAP治療によって劇的な改善効果があったと、自身のラジオ番組で告白しました。
そもそも、矢作さんの無呼吸症候群が判明したきっかけは、同じく人気お笑い芸人「アンタッチャブル」の山崎さんでした。山崎さんは、「矢作さんは睡眠時無呼吸症候群に違いない」と確信し、自身も通う病院を紹介したそうです。 そして、そこで初めて睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた矢作さんでしたが、その結果は驚きのものでした。
睡眠中、10秒以上の無呼吸状態が一晩で30回以上、または1時間に5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群として診断されますが、なんと矢作さんは1時間当たり55回もの無呼吸状態が確認されたそうです!
10秒以上の無呼吸が55回ということは、550秒≒9分。つまり、矢作さんは1時間の内、合計でおよそ10分近くも呼吸を止めていたということです。
また、最も長く続いた無呼吸の期間は50秒以上。相方である小木さんも、想像以上の告白に本気で心配しているようでした。
その後、治療として病院からCPAPを貸し出されて使用しているという矢作さんですが、初めてCPAPを使用した晩から、明らかに脳へ酸素が吸い込まれていて、起きた後の体調が全く違うと感動していました。
安田大サーカスのクロちゃんといえば、いかつい見た目に反して甲高い声と、何より女性に対する言動のひどさから、度々SNSなどでも炎上している、みんなから愛されている嫌われ者です。
しかしある時、大人気の恋愛バラエティ番組のパロディとして放送されたお笑い番組で、普段はどんなにひどいことを言われても反省せずに笑いに変えるクロちゃんが、きちんとCPAPを装着して眠りに就く姿がお茶の間に公開され、瞬く間にSNS上で「クロちゃん」と「CPAP」の単語が拡散されました。
実は、クロちゃんは過去に放送された医療系バラエティ番組でも、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などを発症していると診断されており、体はかなり深刻な状態にあったそうです。
そのため、クロちゃんがCPAPを愛用していることは、むしろ自然なことかも知れません。
人気の芸能人になればなるほど、人前では華やかな姿を見せていても、裏では体を酷使してボロボロということも珍しくありません。
実際、ドッキリ番組などで芸能人の寝姿が隠し撮りされた際、イメージに反して豪快ないびきをかいていたり、無呼吸症候群が明らかになったりする芸能人を見て、驚いた経験のある人は少なくないでしょう。
普段は見えない芸能人の真の姿が見えて、そこで初めて、自分ももしかすると、睡眠中のいびきや無呼吸症候群がひどいかも知れないと考える人はいます。
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、なかなか自分では気づきにくい症状です。だからこそ、他の誰かから指摘されたり、そうかも知れないと進んで検査に行ったりするという「きっかけ」が、とても重要といえるでしょう。
矢作さんの例でも分かるように、普通の人がもしも起きている間に、何度も連続して息を止めたり、いっそ10分近くも息を止め続けたりすれば、とたんにめまいを起こすか、窒息して死んでしまいます。
そうでなくても、そもそも体を休めるために睡眠が必要なのに、寝ている間に全く体を休められないとすれば、日常生活に支障を来したり、さらに深刻な病気のリスクを上げてしまったりする可能性は激増します。
いびきは、自分に対して悪影響を与えるだけではありません。むしろ、自覚症状のない家族や恋人のいびきによって、迷惑を被っている人は決して少なくありません。
いっそ、本人は平気だとしても、一緒に寝ている人が、うるさいいびきのせいで眠れなくなり、体調を崩す可能性もあるでしょう。
睡眠中のいびきや無呼吸を指摘することは、かなり気心の知れた相手でもなければ、失礼じゃないかと考える人もいます。また、自分ががまんすれば良いと、疲れていびきをかいている人をあえて起こさない人もいるでしょう。
しかし、いびきや無呼吸は本人が気付きにくい危険因子だからこそ、周囲の人が指摘して、治療や改善を促してあげることが、むしろ優しさであり思いやりなのです。
忙しくて病院に行く時間がない人や、そこまで大げさにしたくないと考える人は、試しに市販のいびき対策グッズを使ってみても良いでしょう。
いびき改善グッズは、脳への酸素供給を正常化させるだけでなく、周囲の人の不快感も解消してくれる、一石二鳥のアイテムです。
ただし、いびき対策グッズは、いびきや無呼吸症候群を根治させるものではないので、合わせて生活習慣の見直しを進めることも大切です。