無呼吸症候群の治療に使用されるCPAPの副作用や、使用によるデメリットについて解説しています。のどや鼻の乾燥、マスク装着による不快感・入眠困難、腹部の膨満感など、知っておきたい副作用をチェックしておいてください。
副作用がほとんどないとされるCPAP療法ですが、それでも懸念される症状やリスクは存在します。以下のような副作用が起きる可能性があることも、念頭に置いておきましょう。
CPAPから送られる空気は乾燥しているため、のどや鼻が乾いてしまうことがあります。また、マスクがフィットしていないことでも乾燥は発生するので注意が必要。
マスクのフィッティングを適切に調整し、加温加湿器を使用することで多くの不快感は改善できます。
オートタイプのCPAPを使用している場合、過度な圧設定に注意しましょう。マスクからの空気漏れに応じて必要以上の圧がかかり、心臓・血管への負担が増加。心不全が起こったり、中枢性無呼吸になる恐れもあるのです。
マスク・ヘッドギアを装着して就寝する必要があるため、違和感からなかなか寝つけないという人も多いようです。しかし、個人の判断で睡眠薬を服用するのはNG。
一部のものを除き、睡眠薬は気道の筋力を低下させます。無呼吸の状態が悪化する恐れがあるため、必ず専門医の指導を仰ぐようにしてください。
CPAPから送られる空気を無意識に飲み込むことで、腹部が張ったようになるケースがあります。これは、CPAPの処方圧を調整することで多くの場合は改善するようです。こちらも、必ず専門医に相談の上で調整を行いましょう。
CPAPを装着した状態での就寝に慣れていないと、なかなか自由に寝返りが打てなくなります。長時間姿勢が変わらないと、腰や関節などに痛みが発生しやすくなるのです。
慣れてくれば自然と寝返りを打てるようになりますが、改善しない場合は寝具の硬さを調整するなどの対処を試みましょう。
耳と鼻は繋がっているため、圧のかかった空気が耳に抜けてトラブルが起きることもあります(耳鳴りなど)。処方圧の調整で改善できることが多いようです。
CPAPの役割は、「睡眠時の呼吸の改善」。装着することで無呼吸・低呼吸を防ぐことはできますが、睡眠そのものを改善することには繋がっていません。CPAPはあくまでも対症療法であり、睡眠時無呼吸症候群を根本的に治すものではないのです。
むしろ、CPAP装置をつけることで発生する違和感や不快感により、睡眠の質が低下しているケースも考えられます。毎日必ず使用しなければならず、使用を中止したら再び無呼吸症候群の脅威にさらされる…というリスクも、大きなストレスとなります。
また、何十年使用しても根治には至らないため、電気代や消耗品のランニングコスト、月1回の検診代もバカになりません。
睡眠時無呼吸症候群の治療=CPAPのように思われますが、治療法は1つではありません。自分に合った治療法を選択できるよう、他の治療法についての知識も幅広く身につけておくことが大切です。
CPAP(シーパップ)とは、睡眠時無呼吸症候群に有効とされている治療法です。
病院からCPAPの機械をレンタルして、自宅で睡眠前に鼻に装着したマスクから一定の空気を送り込み、気道を広げて睡眠時無呼吸症候群を改善させます。
CPAPは効果を感じることはできるが、機器の圧迫感や、機械音が気になるという評判が見受けられました。
睡眠時無呼吸症候群を患っている人は、CPAPを含めた、色々な治療法を検討してみてはいかがでしょうか。