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手術による治療

手術のイメージ

睡眠時無呼吸症候群の治療で、外科手術が選択される症例についてまとめました。用いられる術式と、懸念される副作用やデメリットについてもチェックしておいてください。

無呼吸症候群の治療で外科手術が適用となるケース

無呼吸症候群で外科手術が選択されるのは、原因となっている症状が明らかな場合。気道を閉塞させる原因となっている部分を切除して、咽頭部を拡げて、スムーズに呼吸ができるようにすることを目的としています。

外科手術が適用されるケースは以下の通り。

アデノイド肥大

咽頭扁桃増殖症と呼ばれる症状で、のどの奥・鼻の後部にある咽頭扁桃と呼ばれるリンパ組織(アデノイド)が肥大して気道を塞ぎます。子供に多く見られる症状で成長と共に落ち着く傾向ですが、大人になっても肥大が見られるケースもあります。

扁桃肥大

のどの入口にある口蓋扁桃が大きく肥大している状態。呼吸をしにくくなるだけでなく、喉の入り口が塞がることで食べ物を飲み込むことも苦しくなります。

以上のような症状が原因で無呼吸症候群が起きていると診断された場合は、手術が治療の第一選択肢となります。手術で咽頭部の症状が改善されるなら、重度の睡眠時無呼吸症候群でもCPAPに頼らずに生活できる可能性が高くなり、合併症の予防においても有効です。

外科手術の種類

睡眠時無呼吸症候群を治療するための外科手術には、以下のような種類があります。

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)

睡眠時無呼吸症候群を治療するための外科手術としてはもっとも代表的な施術法です。口蓋扁桃・口蓋垂・軟口蓋を切除して、口腔・鼻腔側の粘膜を縫い合わせ、気道を拡げていきます。数日~1週間程度の入院が必要です。

レーザー手術(LAUP)

近年行われるようになってきた治療法で、UPPPを簡単にした施術法です。レーザーを使って口蓋垂(のどちんこ)の一部を切除し、その両サイドに切り込みを入れて気道を拡げます。UPPPより切除範囲が少なく、日帰り手術が可能です。

外科手術のデメリット・副作用

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)で無呼吸症候群の治療効果が見られたのは、患者の約50%ほどであるという報告がなされています。また、一時的に改善されたように見えても、無呼吸が再発してしまうケースもあるようです。

また、手術のやり方によっては数日から1週間程度の入院期間が必要になります。手術直後は、出血・のどの痛み・声が変わる・水を飲むと鼻に逆流するなどの副作用があります。

レーザー手術(LAUP)は日帰りでできて、UPPPよりも切除範囲が狭いため、患者の負担が少ない治療法です。しかし、この手術で治療効果が認められているのは「いびき」の改善であり、無呼吸症候群に対して明確な効果があるとはされていません。

いびきは少なくなったが無呼吸が悪化してしまったというケースも報告されているため、慎重な判断が必要です。