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死ぬ病気?突然死の恐怖

「もしかしたら、死ぬことも!?」。睡眠時無呼吸症候群の怖さについて調べています。

無呼吸症候群で死ぬことはある?

結論から言うと、現代の医学においては「無呼吸症候群が直接的な原因となって、睡眠中の突然死を招くことはない」といえそうです。

血中には多くの酸素が溶けており、無呼吸症候群患者の場合でも、睡眠中の血中酸素濃度が、危険なほど低下することはめったにないようです。

とは言え重症群患者の血中酸素濃度は、睡眠時に60%台まで落ち込むこともあるようです。これでは空気の薄い高山に登ったも同然の状態ですから、決して楽観視はできません。

無呼吸症候群が引き起こしかねない重篤な病

睡眠中に頻繁な無呼吸状態が訪れると、身体は抵抗手段として血圧の上昇を促します。放置しておくと高血圧に進行するのは目に見えており、生活習慣病の遠因ともなりかねません。

無呼吸症候群が引き金となる可能性が高い病気…
高血圧、動脈硬化症、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞など

なかでも怖いのが、脳や心臓に発生する病。たった一回の発作で命を奪う、重い後遺症を残すなどの危険があります。

無呼吸症候群が間接的に関わる突然死

上記のように、無呼吸症候群が間接的な原因となる突然死には、充分な注意が必要です。

特に因果関係が憂慮されているのは、心筋梗塞。年間に何十万人もの国民が急性心筋梗塞で命を落とすアメリカでは「睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞の独立した危険因子である」という捉え方が定着しています。「無呼吸症候群の重症度が高いほど心筋梗塞の発症頻度も上昇する」、「近年の発症率は1.4~2.7倍程度の上昇傾向にある」とする調査結果もあるのです。

さらに無呼吸症候群の治療を受け、経過観察中に突然死した人の時間帯は「深夜0時から早朝6時までの間が一番多かった」という不気味なデータも…。

日本人とアメリカ人では体質も大きく異なりますので、一概に言えないところもありますが、心筋梗塞を避けたいのは誰でも同じです。危険の芽があるなら、摘み取る努力に励まなくてはなりません。

参考文献