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懸念される合併症

高血圧・脳卒中・心臓病・糖尿病など、睡眠時無呼吸症候群が引き起こす合併症について詳しく解説。未治療のまま放置すると合併症のリスクが高まり、治療が困難になります。ぜひ正しい情報をチェックして。

放っておくと怖い!睡眠時無呼吸症候群の合併症

睡眠時無呼吸症候群を未治療のまま長期間放置した場合、以下のような病気にかかりやすくなると言われています。生命に関わる病気が多いため、早期発見・早期治療を心がけたいものです。

高血圧

無呼吸症候群は、呼吸の停止で体内の酸素濃度が低下・呼吸再開によって酸素量が回復、という状態を繰り返しています。交感神経も興奮したままになり、睡眠中の血圧が上昇。日中も休まる暇がなく、血圧は高いままになってしまいます。

高血圧は自覚症状に乏しいため、気づくのが遅くなりがち。悪化すると心筋梗塞・脳梗塞などの重篤な病気に繋がる恐れもあります。

不整脈

無呼吸による低酸素状態・交感神経優位状態により、心臓への負担が増加。無呼吸の時間が長いほど心拍数は低下すると言われており、重症な方ほど不整脈の発生頻度が高くなります。

不整脈は心不全にも繋がるため、突然死の可能性も十分考えられます。

心不全

気道が狭くなることで起こる閉塞型睡眠時無呼吸症候群と心不全は、大きな関係性があると言われています。

閉塞型は交感神経の緊張が高まり、血圧が上昇しがち。心臓の収縮の際に負担がかかり、その積み重ねが心不全を引き起こすとされています。

脳卒中

脳卒中とは、突発的に生じた脳血管障害の総称で、脳内出血・脳梗塞・くも膜下出血などが含まれます。無呼吸による酸素不足が続くと脳の血流が悪くなったり、動脈硬化や血栓の原因にも。

無呼吸症候群の方が脳卒中を起こす確率は、健常者の約4倍。命に関わる深刻な問題であるため、早めの治療が不可欠です。

糖尿病

神経の興奮で安定した睡眠がとれなくなると、インシュリン分泌が低下。インシュリン量が少なくなると血液中のブドウ糖が異常増加し、血糖値が上昇してしまいます。

その結果、糖尿病になったり症状の悪化が引き起こされるのです。数々の合併症の中でも、発生率の高い病気であるとされています。

うつ病

睡眠時無呼吸症候群は呼吸が止まるたびに目が覚めてしまうため(無意識下)、睡眠の質が著しく低下。その結果、日中の眠気・倦怠感・集中力の低下など、うつ病に近い症状が発生します。

ED

男性の場合、ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)も関連性の深い症状です。

睡眠中でも脳の覚醒状態が続いていたり、レム睡眠が欠如することによって引き起こされると言われています。欧米では、男性患者のうち1/4がEDであったという報告もアリ。

認知症

カリフォルニア大学の研究チームにより、睡眠時無呼吸症候群で認知症の発症率が2倍(発症から5年間)になるという報告がなされました。睡眠時に呼吸が途切れることで酸欠になったり、脳や臓器に負担がかかることで、認知症が発症するのではないかと言われています。

現段階で明確な因果関係は解明されていませんが、脳への負担は明らかであるため、無視できないデータであると言えます。

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